翻訳原稿 ※国の機関などの正式英語表記は、省略してもいいです。こちらで調べます。
シーン 日本語原文 英語訳
タイトル 福島ルポルタージュ第二弾
~ 中間報告国道6号通過篇 ~
The Road to 「FUKUSHiMA iNCIDENT 2」
テロップ 東京から約230キロ地点から福島第一原発横を北上
福島県富岡町
2015年5月
会話 ◆「こんにちは。ここの所は通過できるんでしょうか?」
●「この辺の人間じゃないんでわかりません。」
◆「はい、わかりました。ありがとうございます。」
テロップ <国道6のプレート>
東京都中央区から宮城県仙台市へ至る一般国道。
放射能被ばくによりこの一帯は帰還困難区域として進入禁止となっていた。
現在は「特別通過交通に関する運用」として自動車の通過に関してだけ認め
られている。但し、バイクや歩行者の通過は現在も禁止されている。
テロップ 政府が原発事故で定めた年間被ばく限度は年間1mSv。「毎時0.23μSv」となる。
この「特別通過交通エリア」での最大値は大熊町内の毎時17.3μSv。長期目標の
約90倍、東京の約400倍の放射能だ。 この福島県富岡町~双葉町間の国道6号
通過区間14.1㎞は、はからずも、”世界で一番危険な国道”となっている。
テロップ 長期目標 年間1mSv
国(環境省)が、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の
指定や、除染実施計画を策定する地域の要件
(標識文字) 大熊町
(標識文字) 仙台 106km
南相馬 32km
双葉 9km
(標識文字) 制限速度50km
フリップ地図 赤色エリア:帰還困難区域(立ち入り禁止)
テロップ 国が定めた、いわゆる「被ばく現価値」
0.23μSv/h
「車内で0.78」
「ゆっくり走っていいですよ。」
「1.0。この計測器はいつも少なめに出るんだ。1.23、上がりますね。」
「右手が福島第1原子力発電所がある所です。」
「いや、まだ斜め前方で離れてるよ」
「いま、1.4。」
「ここは大熊町で、熊川橋です」
テロップ レポート 今関あきよし、ヤンカワモト
「いま、車内で1.5」
「東京から248km」
「どんどん上がってます。車内で1.7、あ、1.9」
「大熊町、熊だって」
「福島県原子力センターって書いてある」
「これでもう、2.1。さっき2.2行ってた」
「いま、パトカーが通過しました」
「ここは三角屋、1.88」
「そっちの計測器は?」
「ほぼおなじ数値だね」
「僕ので1.5くらい」
「これは車内の数値で、そとはかなり高いと思います」
テロップ ◆線量計等及び防護装備◆
線量計等及び防護装備は、原則として通行者自らが
準備し携行する。
※平成26年9月12日「国道6号等の通過
(帰還困難区域の特別通過交通制度の運用変更)について」
原子力災害現地対策本部による
(標識文字) 仙台 103km
南相馬 29km
双葉 6km
「双葉へ6キロ地点」
「右が大熊町役場」
「こちらが大熊町役場。真っ直ぐがスターバックス、いや違った双葉だ」
「スタバじゃない、FUTABAですよ」
「海は右手です。」
「もう少し行くと右でに原子力発電所が見えてきます。でも、ワイドレンズなので
小さくて映らないかもしれないです。」
「いま、1.85だね」
「あ!計測値が出てる!4.22μSvって表示されてる!」
テロップ 外の空間線量「4.20μSv」
※年間約24mSv
「4.20μSv。これが公式発表の数値です」
「あ、第一原発」
「次の信号を右に行くとあるよ。」
「こちら右前方が福島第1原子力発電所」
「このエリアは原発に近づいているので4.2ありますね」
「以前に来た時には外は5.0を過ぎてましたね」
「今回は規制されている原発の門へは行かないよ」
「ここを右に回ると福島第1原子力発電所」
「一緒にいる彼はチェルノブイリで映画を作った今関あきよし監督ですから。」
「あ!見えた!!見えたよ!」
「ちらっとだけど」
「ちらっとだね」
「水色の煙突が目印だよ」
「車内で1.8、いや2.0だ」
「ほら、2.1。さっきは2.2だった」
「かなり高いなー。ココらへんで外だと5を超えているでしょう。」
「移動しながらの計測ですが、もう車内で2.0を超えてますから」
「この先が福島第1原子力発電所が見えるポイント」
「ほら、”原子力運送”って看板だ」
「あ、本当だ。看板が立ってる」
「ここは長者原という地名」
「ほら、あそこに見えてるよ」
「あ!見えてる」
「クレーンがズラ~と並んでいる場所が福島第1原子力発電所」
「うわー、カメラじゃ無理かなー」
「白い煙突が並んでる」
「周りに家並みが見えますが、強制避難でだれも住んでいません。」
「双葉町に入ります。」
「ここが、世界的に有名になってしまった双葉町に入りました」
「車内で2.36だね。」
「これ、計測器持ってないと全然わかならいよ。」
「景色は普通だから」
「これ、数字わからなかったら、一切問題ないと見えるよ」
「国は数字わかっても、問題にしてないよ」
「そっかー」
「これが100でも、国は痛くも痒くもない。」
「…」
「国で“通ってもいいよ”って言った所は、一般の国民は“安全”だ
という意識だから」
「ここに住んじゃいけないんだよね、通過するにはいいけど。」
「ここに出てくるけど、ココを通過した際の被ばく量です」
「今が、時速50キロ程度で走ってる」
「データと違うかもしれないけど、ココを走り抜けた時の一回の被曝量を
紹介してます。」
テロップ ◆国道6号利用時の被ばく◆
国道6号避難指示区域の南端の楢葉町~北端の南相馬市の42.5kmを
時速40kmで1回通行するに当たって運転手等が受ける被ばく線量は、
「1.2μSv」。
今回の「双葉-富岡町間」通行1回あたりの被ばく線量は「0.98μSv」。
※平成26年9月12日 原子力災害現地対策本部 原子力被災者生活支援チーム
調査発表による
「あ、出てる。1.577μSvだね」
「ずいぶん下がってきた」
「前に来た時には、こんなに数値表示板は設置されてなかったよ。」
「そうだね。」
「でも、車内で2.2って出てるね」
「いきなり下がったね。」
「この辺からはどーんと下がってくる」
※ここで会話終了
テロップ 福島県双葉郡双葉町
東京電力福島第一原子力発電所の5号機と6号機がある町
町内放送 町内放送「住民生活課より、町内に滞在するみなさまへお知らせいたします。
午後3時30分になりました。一時帰宅されている方は午後4時までに
スクリーニング場にお戻りいただくことになります。…」
テロップ ※規制区域に入る場合は、滞在時間が決められ、危険なレベルの被ばくを
しないように管理されている
テロップ 浪江町
テロップ 年間積算放射線量50mSvを超える「帰還困難区域」
避難対象住民 約2万4千人
総面積 約337km²
※名古屋市とほぼ同じ面積
人類史上初の規模で除染作業が始まっている
エンドクレジット レポーター
今関あきよし
ヤン・カワモト
撮影
ヤン・カワモト
GoPro3 + SJ5000
編集
ヤン・カワモト
音楽
ラヴェル作曲『ボレロ』
指揮/エルネスト・アンセルメ
パリ音楽院管弦楽団
1954年9月録音による
撮影協力
今関あきよし
ロケ地コーディネート
今関あきよし
翻訳
○○○○○○
監督
ヤン・カワモト
制作
cubic@RED
製作著作
YAHN Kawamoto
cubic RED
告知テロップ 福島ルポルタージュ第二弾
本編!近日公開
「FUKUSHiMA iNCIDENT 2」
Vol.002 × Vol.007
>>>>以上です。
お疲れ様でした!